卒業

14日金曜日で【くら寿司】卒業しました。
理由は、まぁ家庭の事情ってことですがね。


思い起こせば、6年前の9月24日。
あの日は忘れもしません。


ちょうど、子供がまだ小学校低学年ということで、お昼過ぎぐらいまでのパートを探していた矢先に【くら寿司】を見つけました。


最初に厨房に入った瞬間、
「なんだ!?この活気のよさは!!」
という印象を受けました。
声のデカさといい、歯切れの良さといい、仕事の早さといい、唖然としてしまった記憶があります。


今まで、こんなに大きな声を出すことなんかなかったから、最初の内はもう大変!
覚えることも山程あるし、ちょっとグラムを間違えたり、お寿司のレーンを埋めきらなかったりすると、それはもう、怒号の嵐。
それと、他のパートさんが怒られてるのを見て、お寿司を作る手が止まってしまったり…
すごい所に来てしまったって思ったことを思い出します。


当時36歳の私が、怒られるってコトにすごく抵抗を感じて何度辞めようかと思ったコトか!


帰りの自転車で何度も涙を拭いながら帰ったことがありました。


パートの分際でなんでこんなに怒られるのか…
正社員ちゃうねんぞ!
と、何度も思ったけど、当時私についてくれたパートさんの温かい声が毎回救いとなって、今日も頑張ろう、その次も頑張ろうって、必死にしがみついて一年が過ぎました。


あの頃は、ホントに必死だった。


なんでか分からないけど、絶対しがみついてやるって思ったんだよな。


そして、どんどんパートさんが辞めていって、その怖いパートさんも辞めてしまい、もう怒ってばかりじゃまとまらないんじゃないかって、思い始めた年、


ようやく、パートさんが一体となって動き始めた2年後。


それからのパート人生が、ガラッと変わったんですよね。
総勢9名のパートさん達。


何も言わなくても、スッと助けてくれたり、世間話も和気あいあいとできる雰囲気。(入った時は、そんなコトもできなかったんです)


たくましくて、優しくて、素直で、温かくて…


そんなパートさん達に囲まれてお仕事できるようになっていった時は、本当に毎日がキラキラしてた。


お仕事慣れ始めて、フロアの接客担当に変わった時も、とても不安だったけど、2人でフロアを回す手順や、いかにお客さんに気持ちよく帰ってもらえるか。
ホントにたくさん迷惑かけたけど、チームワークの良さは最高だったんじゃないかと、改めて思う。


それも、私と相棒になってくれたパートさんのお陰。


店舗が、移転して大型店舗に変わった時も必死で、なんとか上手く回せないだろうかって悩んで苦しんだこともあったけど、新しく入ったパートさんや、旧メンバーの温かい声で、ここまでやってこれた。


くら寿司で、学んだことってとても偉大で人間的にたくさんすごいものをもらった気がする。


気を遣うのも大事だけど、気がつくという思い。


感謝されることを思うより、感謝するという思い。


自分の為も大事だけど、人の為に頑張るという思い。


全部、自分に足りなかったことだったんだと気づかせてもらったこの職場にホントにホントにありがたく思う。
この全てのことって、結局自分の為になってるんだと最近になってやっと分かってきたんだよね。


情けないなぁ。


でも、気がつく。
ということって、すごく大事。


この6年と少しの間、ホントに大変だったけど、すごい収穫が、あったことは事実。
パートだけど、決して侮ってはいけないんだよな。
パートだろうが正社員だろうが、そんなの関係なく、きちんと仕事できて当然なんだということ。
ホントに自分に甘かったことを気づかせてくれた。
甘い自分を叩きのめしてくれた。
この歳になって、やっと分かったなんて情けないけど、あと何年かの人生、ホントにちゃんとしなきゃダメだと思った。
怒られて当然。
言われて当然。
厳しい指導をしてくれた、あの時のパートさんにもお礼を言いたいくらいだ。


もう、あんなに大きな声を出すことも、真冬なのに汗かくこともないけど、(~_~;)
ある種のスポーツで引退するのと同じ感覚があるっていうのが笑えるなぁ。


大型店舗に変わってから、息切れしてしまうし(笑)、何もない所でつまづくし(笑)近くのものが見えにくくなって何度も確認したり(笑)いわゆる老眼ですわ(~_~;)


もう歳ですな。
あんだけ動き倒してたのに、それが徐々にペース落ちてきているのは確かだったからね〜


次のお仕事は、もう決まっていて月曜日から本格的に始まります。
がんばるじょ。
とにかく、くら寿司で学んだことを励みに頑張ります。


大好きなパートのみんなへ、この曲とともにお別れです。

小田和正の「グッバイ」。
この映像はコピーされた曲ですが、とってもいい曲なので載せちゃいました。
小田さんそっくりな歌声ですよね〜


愛した人。
愛してくれた心に残る人たちよ。
忘れないで。
忘れないで。
きっと忘れないよ。
グッバイ


ええ。
くら寿司最後の日は、大泣きですわ。
思いっきり泣いて、次に繋げます。
みんな、本当にありがとう!!!
6年間、お世話になりました!!!

口角上げて、目尻を下げて、
「いらっしゃいませ〜!!!!」

最後の勇士!!!