オカンの背中

「網戸の網を張り替えたいから手伝って」と、オカンから連絡があった。

大概、オカンからの連絡を鬱陶しく思う自分だったけど、オカンも75歳。

恥ずかしながら自分が今までどれだけ冷たくあしらってきたのかと思うと、ちょっと可哀想になって二つ返事でオッケーした。

何ヶ月振りだろう。

オカンに久しぶりに会って、いっぱい話した。

親戚のおばちゃんの話。

弟夫婦の話。

石清水八幡宮に行った話。

コーラスグループの話。

隣のおばちゃんの話。

オトンの話。

そして、自分の話。

さっさと網戸を張り替えて(結構あっさりいけたw)コーヒー一杯で2時間近くしゃべった。

でもこの日のオカンはいつになく少し弱っちい感じ。

自分とは違い、ハキハキ、テキパキ、シャキシャキという言葉がぴったりのオカンだけど、この日はホントに弱々しくて更にちっこくなった気がした。

f:id:aipon2004:20190507012104j:image

「もう夕方になってしもたなぁ。あんたご飯食べていきーな」

と、どでかいオムライスとシメジのみそ汁を作ってくれた。

f:id:aipon2004:20190507012121j:image

毎回なんでもBIGサイズ。

高校生の時のお弁当を思い出した。

恥ずかしくて何度もお弁当箱の蓋で隠して食べた記憶がよみがえる。

オトンが亡くなって一人暮らしやのに、冷蔵庫はアホ程食材が入ってるのは相変わらずで、さすが自分のオカンやとニヤニヤしてしもた自分だけど…

オムライス美味しかった。

めちゃくちゃ美味しかった。

久しぶりに誰かに作ってもらった。

だから余計にそう感じたのかな。

作ってる時のオカンの背中は、更に更にちっこいなぁと思った。

そんな背中を見てると昔から気丈なオカンなのは確かなんだけど、それでもなるべく気にかけてあげないとあかんなぁと思った。

今まで散々世話になったわけで、今度は自分が少しでも助けてあげないとあかんなぁと。

f:id:aipon2004:20190507012154j:image

オカンが入ってるコーラスグループで今度やる曲。

高石ともや「街」

めちゃくちゃいい曲だった。

泣きそうになった。